お知らせ

ありんこ親子保育園を『幼保連携型認定こども園』にしよう!

2023年10月01日(日) 理事長のはなし

皆さん、初めまして。社会福祉法人ありんこ会理事長の中嶋悦子と申します。今日は、私の思いを綴りたいと思います。

私は6年前から、ありんこ親子保育園を『幼保連携型認定こども園』にするために活動を続けています。2019年(令和元年)にありんこ親子保育園を株式会社から社会福祉法人に移行し、私自身も4年制大学の通信課程を今年3月に卒業して、幼稚園一種免許を取得いたしました。2018年9月には、大網白里市長に計画書を提出しています。その後、担当課や何人かの市議会議員さんたちにも掛け合ってきましたが、未だ実現には至っていません。民間で認定こども園化を希望しても聞き入れていただけないのが現状です。しかしながら、今回、千葉県自然環境保育認証制度にありんこ親子保育園が認証されたことを受け、保育の質の向上と利用者のニーズに応えるべく、『幼保連携型認定こども園』を設立させてほしいという要望を訴えることにしました。このブログをご覧になられた皆様、ありんこ親子保育園を『幼保連携型認定こども園』にするために、是非ともお力をお借りできないでしょうか。国・県の行政の皆様、民間企業で認定こども園設立を後押しして下さる方、どうか私の話を聴いてほしいです。

いま なぜ こども園なのか?

今の保育園の問題点として挙げられるのが、就労していないと保育園を利用できないことです。退職した場合、次の仕事が見つかるまでの猶予は3カ月。それを過ぎると退園しなければなりません。一方、幼稚園の問題点は、預かり時間が短い、夏休みの長期休み等に休園になる、働いている人は利用するのが難しい等…。保育園、幼稚園それぞれに問題点が挙げられます。

それを解消するのが認定こども園です。ありんこ親子保育園が認定こども園になった場合、次のようなメリットが考えられます。幼稚園枠があることで、就労していなくても利用できる、何らかの理由で仕事を辞めても継続して利用することが可能、幼稚園の教育を望む人のニーズに応えられる、預かり時間が長いので幼稚園枠の方でも預かり保育が可能、長期休みも預かれる、保育園と幼稚園の子どもたちが一緒に保育できる等…。たくさんのメリットが考えられます。

一方で、デメリットもあります。それは施設の問題です。今の園舎では保育室の面積が足らいなため、新しく園舎を建築する必要があります。その分、コストもかかります。しかしながら、認定こども園と認められれば建築費用等の補助金が見込めるので、施設が負担する費用は4分の1で収まります。

これを実現させるために一番大切なことは、保護者の声です。保護者のニーズが高まれば、実現する可能性は大いにあると考えます。未来の子どもたちのために、大網白里市を子育てしやすい街にするために、私たちは『幼保連携型認定こども園』の設立に全力で取り組んでいきたいと考えています。

保護者の皆様にお願いしたいのは、大網白里市への要望です。市からのアンケート、要望書等が私たちの力になります。是非ともご協力をお願いいたします。

認定こども園とは?

『認定こども園』とは2006年10月より設立された、幼稚園と保育園の機能をあわせ持った子育て支援の総合的な提供を行う施設のことです。保育園では待機児童問題を抱える一方、幼稚園は少子化によって定員割れをするところも少なくありません。こうした双方のニーズを満たす目的で、認定こども園が新しい教育施設として作られることとなりました。

さらに、2015年4月から施行された子ども・子育て支援新制度において、認定こども園制度が改善されました。これによって地域の実情に応じた認定こども園の設置が促進され、今後待機児童解消にも大きな役割を果たすと期待されています。

認定こども園の種類は下記の4つです。

・幼保連携型認定こども園

幼稚園の機能と保育園の機能をあわせ持って単一の施設として設置・運営されるタイプの認定こども園。一日11時間開園すること、土曜日も開園することが原則となっています。

・幼稚園型認定こども園

もともと幼稚園であった園が保育園的な機能を備えたタイプの認定こども園。保育時間を確保することなど保育園的な機能を備えることが求められていますが、開園時間は地域の実情に応じて設定されます。

・保育所型認定こども園

もともと認可保育園であった園が、保育を必要としない3歳以上の子どもを受け入れ、3歳以上のすべての子どもに対して学校教育法に基づいた保育を行うタイプの認定こども園。一日11時間の開園と土曜日の開園が原則とされています。

・地方裁量型認定こども園

幼稚園・認可保育園がない地域の教育・保育施設(認可外保育施設)が、認定こども園としての機能を果たすタイプ。開園日や開園時間は地域の実情に応じて設定すると定められています。

認定こども園は保護者の就労の有無にかかわらず利用ができます。入園を希望する子どもは、2015年4月より導入された「子ども・子育て支援新制度」によって3つの区分に認定され、それぞれの認定区分にあった方針で教育・保育を受けます。認定区分は次の通りです。

<1号認定>3歳以上で教育のみを希望する場合
<2号認定>3歳以上で教育・保育の両方を希望する場合
<3号認定>3歳未満で保育を希望する場合

保育園は保護者の就労など家庭で保育できない事情のある子どもを預かる施設で、0歳から就学前の子どもが対象となっています。一方で幼稚園は3歳から就学前の子どもを対象に、教育を目的とした施設です。認定こども園とはこの2つの施設の良さをあわせ持った新しいかたちの施設で、教育と保育を一体的に行います。

認定こども園では、3~5歳の子どもは、保護者が働いているかどうかにかかわらず利用でき、保育が必要な子どもについては最大11時間の保育が提供されます。そのため、認定子ども園には、共働き家庭の子どもも専業主婦家庭の子どもも通えます。

幼稚園は3~5歳の子どもの教育を行う施設で、基本的に保育は行っていません。保育園は就労などで子どもの保育を行えない保護者にかわって子どもを保育する福祉施設です。

一方、認定こども園では、小学校入学前の子どもに対して小学校に入るまでの発達や生活リズムの多様性に配慮した教育・保育を一体的に行います。3~5歳の子どもに対しては4時間程度の教育時間を設けるように定められており、教育時間にはさまざまな家庭のこどもが同じクラスで教育を受けます。

認定こども園はすべての家庭を対象に子育ての支援を行います。子育ての不安を解消する活動や親子の集いの場を提供する活動など、通園児以外でも参加できるような取り組みも行っています。

認定こども園は保育と教育の両方の機能を持った施設です。保育園と同じように長時間の預かりにも対応している一方で、幼稚園と同じように教育にも力を入れていることが特徴です。保育園の機能を持っている教育機関と考えるとわかりやすいかもしれません。子どもを幼稚園に通わせたいけれど就労したい方や、保育園では教育面で物足りないと感じる方など、保護者の多様なニーズに対応できます。

無償化でどう変わった?

2019年10月に実施された全年齢の幼児教育無償化で、保育業界はどのように変わったのでしょうか?

3歳児から5歳児の場合、認可を受けた保育園(保育所)、幼稚園、認定こども園の利用は一律で無償となりました。

現況として以下の点が挙げられます。

・預かり時間が長い、給食がある、無償化を機に働きたい等の理由で、公立幼稚園の園児数が減少し、保育園や私立幼稚園への入園希望者が増えた

・保育サービスの供給量に対して、より多くの需要が掘り起こされてきた(潜在待機児童が表面化)

・その結果、保育園や私立幼稚園への入園希望者が増え、公立幼稚園の定員割れが深刻になった。(ちなみに大網白里市の待機児童の数は、県内でワースト2位!)

・保護者の園選びが激しくなり、益々「保育の質」が問われるようになった

保護者のニーズが多様化している中、今以上にそのニーズに対応できる園が求められ、教育・保育が一体化した“認定こども園”が求められるようになりました。実際に、他の自治体ではすでに認定こども園移行化が加速しています。認定こども園化は、時代の流れです。

大網白里市に民間の『幼保連携型認定こども園』を設立させよう!

私は、自然豊かなこの大網白里市に理想の保育環境を、教育・保育を一体化した質の高い子育てができる園を創りたいと考えています。そうすることで子育て世代に魅力ある地域になり、若い人がたくさん移り住んでくれるのではないかと期待しています。

全ては子ども達のために。全ての子ども達が幸せな乳幼児期を送られることを心から願っています。保護者の皆さん、一緒に声をあげてください!よろしくお願いいたします!