『生きる力の基礎』を身につけた子ども
周囲の人との愛着や信頼関係を基盤とし、安心する場を作る事で子ども達は抑制されず様々な事への積極性が育ち、小学校以降の生きる力へと繋がっていきます。『生きる力の基礎』となる乳児期・幼児期を丁寧に育てていく事で、土台がしっかりした人間へと成長していけると考えます。
目標を達成するための4つの育ちと具体的な姿
1
外遊びを増やし体力を身につけ、『健康な身体』を育てる
元気で意欲あふれる子
- 天気の良い日は積極的に戸外へ出て運動し、身体を動かす心地良さを感じる
- 身体を動かす様々な活動に自分なりに目標をもって挑戦したり、困難な事を乗り越えようとしたりして、主体的に取り組む
- 仲間と協力しながら目標を持ってやり遂げる達成感を感じ、認め合う事で自信を持って次へ挑戦しようとする
- 健康な生活リズムを身に付け、自分の健康に対する関心や安全について考え、自分の身体を大切にする
2
お手伝いやお当番などの体験を通して、自分で考えて行動できる『意欲』を育てる
自分で考え行動する子
- 生活の流れを覚え、次に何をすべきかを考えながら積極的に行動する
- お手伝いやお当番を通して役に立つ喜びを感じ、人への思いやりが育つ
- 時間を意識しながら行動しようとするようになる
3
自然や人、本物のふれあいを通して、『感じる力』を育てる
感性豊かな子
- 身近に自然が溢れている中で、四季折々の美しさや変化を感じる
- 拾ってきた自然物を使って製作物に取り入れたり、見立て遊びに使う
- 疑問に思ったことを実際に見に行くことで、本物と触れ合い様々な事を感じたり学んだりする
- 農家の方々と実際に触れ合い、農業体験をさせていただくことで、お米や野菜を育てる大変さや食物の大切さを知る
- 山登りや海遊びなどを通して、自然の壮大さを感じる
- 音楽や絵画に親しむことで、癒されたり感動したりする
4
集団生活や異年齢の子ども達とのふれあいを通して、『社会性』を育てる
やさしく思いやりのある子
- 行事等を通して、仲間と協力しながら進めていく面白さ、楽しさ、悔しさ、達成感など様々な感情を育む
- 下の子の手助けをしたり、優しさや思いやりの気持ちをもって接する
- 困った事があると、進んで手を差し伸べみんなで解決しようとする
- 虫などの触れ合いを通して、小さな生き物も一つひとつ命があることを感じ、命を大切にしようとする
ありんこ親子保育園の特に重要視する4つの活動
園外保育(広場遊び)
「おでかけしよう!」「きょうはどこにいく?」という会話が、晴天の日の日課です。歩いて公園に遊びに行く、園バスでどこかに遊びに行く、お散歩に行く、ありんこ農園に行く、ありんこの森保育園に遊びに行く…。本園の近くにはたくさん楽しい場所やコースがあり、子どもたちのワクワクも広がります。季節の虫や植物を探したり、裸足で原っぱを走り回ったり。園外保育では全力で遊びながら様々な経験が出来ます。
どろんこ遊び
夏になると毎年園庭でどろんこ遊びが展開されています。汚れることが苦手な子、泥遊びを嫌がる子もいますが、回数を重ねて活動していくと、遊びの楽しさやお友だちとの関りを通して笑顔が増え、楽しむ姿が見られます。異年齢で活動をするので上の子が小さい子に一緒に団子を作ってあげたり、小さい子はお兄さんお姉さんの真似をしてみたりと、遊びを通して対人関係やおもいやりの心が育める活動です。
空き箱製作
本園では、牛乳パック、ペーパーの芯、お菓子の空き箱、段ボールなど、様々な形の空き箱が種類ごとに分けられ、色紙、スズランテープ、花紙などの様々な素材も用意してあります。空き箱や素材は子ども達がすぐに手に取れる場所にあり、自由に製作を始めることができます。
空き箱製作に力を入れる理由として、「子ども達の生きる力を日常の遊びから育んでいきたい」という保育者の願いがあります。その願いを叶えるために、子どもたちの「やってみたい」「面白そう」「作ってみたい」というワクワクした気持ちを見逃さず、保育者も一緒になって考える姿勢を大切にしています。
子どもの声を拾い上げる
保育者が、日頃から大切にしていることのひとつは、子どもの声に耳を傾けることです。子ども達の話す内容は、いつも素敵な物語だったり、その子の世界観だったり、体験してきた思い出や楽しかったこと、友達とトラブルになったこと、お家のことなど様々です。その中で、好奇心旺盛な子ども達は「ふしぎだな」「なぜだろう?」なんて疑問を保育者にぶつけてくることも多々あります。保育者が子どもの声に耳を澄まし、やりたい思いを拾い上げることで、子ども主体の保育に繋がっていくのではないかと考えます。子ども発信だからこそ、やる気スイッチが入り、考える力・自主性・協同性など様々な観点から育ちが見えてくるのです。