お知らせ

ちば・うみやま保育(千葉県自然環境保育認証制度)について

2025年10月31日(金) 大切にしていること

1.「ちば・うみやま保育(千葉県自然環境保育認証制度)」ってなに?

 千葉県では、子どもたちが自然とのふれあいを通して健やかに成長する保育を推進するために、令和5年度から「千葉県自然環境保育認証制度」を始めました。
 この制度は、県が定めた基準に基づいて、自然体験活動を積極的に行い、環境教育や安全管理にも力を入れている保育施設を「自然環境保育認証園」として認めるものです。

 近年、子どもたちが屋外で自由に遊ぶ機会が減り、自然にふれる時間が短くなっているといわれています。
 しかし、自然の中での遊びや体験は、五感や体の発達を促すだけでなく、「感じる力」「考える力」「人とつながる力」など、子どもたちの生きる力を育てます。

 こうした背景の中で、千葉県は「子どもたちが自然と共に育つ」環境づくりを目指し、保育現場での自然環境保育の質向上を支援しています。


2.ありんこ親子保育園の自然保育の取り組み

 ありんこ親子保育園は、制度が開始された初年度から千葉県自然環境認証園(重点型)に認証されてます。これまでも園の理念のひとつとして「自然の中で育つ保育」を大切にしてきました。
 園庭では、子どもたちは裸足で土の感触を味わい、泥んこあそびを楽しみながら、自ら発見し、考え、試す体験をしています。

 また、園外保育では近隣の里山や公園に出かけています。太平洋に面している土地柄、時には九十九里海岸へ浜遊びに出かけ貝殻を拾ったり、山登りをして落ち葉や木の実を使って制作をしたりと、自然を教材にした学びを取り入れています。
 雨の日には雨具を身に着けて外に出ることもあります。「ぬれる」「冷たい」「気持ちいい」といった感覚体験は、教室では得られない貴重な学びです。

 職員も、千葉県の研修や自然保育ネットワークの勉強会に参加しながら、安全管理や環境教育の知識を深めています。


3.自然保育の魅力とこれから

 自然の中での活動は、単なる「遊び」ではありません。
 転んだり、虫を怖がったり、風の強さに驚いたり――そんな一つひとつの体験の中で、子どもたちは「どうしたらいいか」を自分で考え、工夫し、友だちと協力しながら乗り越えていきます。

 その過程には、「挑戦する勇気」「他者を思いやる気持ち」「最後までやりぬく力」といった非認知能力の育ちが詰まっています。
 自然の中には、失敗も発見も喜びもたくさんあります。そのすべてが、子どもたちにとっての“生きた学び”なのです。

 これからも、ありんこ親子保育園では「自然とともに育つ保育」を通じて、子どもたちの感性や主体性を育み、地域と自然をつなぐ保育園を目指していきます。


4.保護者の皆様へ

 日々の送り迎えや行事へのご協力をありがとうございます。
 園での自然体験を家庭でも続けていただけると、子どもたちの学びはより深まります。
 たとえば――
 - 一緒に散歩して、風や空の色を感じる
 - 落ち葉や木の実を拾って遊ぶ
 - 「今日はどんな虫がいた?」と会話を楽しむ

 そんなささやかな体験が、子どもの心を大きく育ててくれます。
 これからの寒くなる季節こそ、自然が見せてくれる美しい変化がたくさんあります。
 親子で季節の息づかいを感じながら、晩秋をあたたかくお過ごしください。